8 Track Design Seriesは、「デザインとは何か」という根本的な問いを起点に、デザインの原理・方法論・倫理を体系的・網羅的に学ぶ授業科目群です。以下に示す8つのワークショップを通じて、批評的、倫理的、戦略的な思考を養うだけでなく、リーダーシップ、ファシリテーション、チームワーク、包摂性など、UTokyo College of Designで学ぶ上で必要となる考え方やリテラシーの基礎を身につけることが期待されます。これらを通じて、2年次以降のデザイン実践演習(Change Maker Design Projects)に取り組む上での基盤を身につけることを目指します。
8 Track Design Series全体の導入です。社会課題を多角的に理解し、多様なデザインアプローチに触れながら、デザインが果たす社会的役割を学びます。自己発見、リーダーシップ、チームビルディングなど、Change Makerとして必要な能力を理解するだけでなく、学びを記録・保存する方法を習得し、振り返りや継続的学修につなげます。
批判的に問いを提起するためのデザインアプローチを学びます。社会やシステム、科学技術を批判的に捉え、前提を問い直し、人々に新たな視点を提供するデザインの可能性を模索します。多様な視点を理解し、批判的な問いを伝える方法論を学ぶことで、責任ある研究や意思決定を支える基盤とします。
デザインの社会的・文化的・環境的な影響を踏まえ、デザインに伴う倫理的責任を理解します。相反する倫理的立場により生じるジレンマの分析や、倫理的なデザイン実践のためのファシリテーショントレーニングなどを通して、包摂性、持続可能性、公平性を優先する倫理観を培います。
プロトタイピングの基本を修得し、作ることを通じて思考を深める姿勢を培います。アイデアを具体的な形に変換するために不可欠な、デジタルとアナログの両手法を習得します。この実習により、創造力や、試行錯誤を重ねながら形にしていくことへの自信を養います。
社会、文化、経済、自然等のシステムの相互関係を可視化して理解し、複雑さの中でも変化への道筋を見出していく姿勢を培います。既存の課題に対応するだけでなく、長期的な視点での変化の機会を洞察することで、未来志向でシステムに様々に働きかける戦略を設計する方法を習得します。
AI活用を含むデザインにおけるデータの戦略的活用方法について学びます。データから得られた知見をデザイン戦略に活かし、解決策に効果的に紐づける方法や、データの可視化と共有の方法を学び、協働的な意思決定のための指針として活用できる実践力を培います。
ユーザーリサーチを通じて、観察力や共感力を養い、共感に基づくデザインのプロセスを学びます。ユーザーインサイトを魅力的な体験に変換する手法を体験するほか、ユーザーテストのフィードバックをもとに反復的な改善を通じてアイデアを磨くプロセスも学修します。
デザインの成果を効果的に発信するための技術や表現技法を修得します。ポスターや展示会、プレゼンテーションを企画・実施し、1年間の学びを総括するとともに、自身のデザインの意図を振り返り、受け手に効果的に伝えられているか検証し内省する力を培います。
※ 各授業の担当教員等に関する情報は確定次第掲載します。
カリキュラムは、学生が幅広い学術的な知識を身につけ、デザインによる創造の幅を広げられるように、様々な形の授業を組み合わせて構成されています。主要な科目群は、 Interdisciplinary Foundations (IF)、 Interdisciplinary Perspectives (IP)、 Change Maker Design Projects、 8 Track Design Series、 Off-campus experiences (internships)、 Viewpoint Series、 Capstone Projects (Group/Solo) などです。
カリキュラムの全体像については、Program ページをご参照ください。