Interdisciplinary Foundations(IF)は、UTokyo College of Design の1年次生が全科目を必修として学ぶ基礎科目群です。IFは、UTokyo College of Designが目指す社会課題の解決に立ち向かうための第一歩として、言わばUTokyo College of Designでの学びの世界に誘う入口であると言えます。IF科目群は東京大学が擁する大きな9つの学問分野に対応しています。文理を超えて9分野すべてを学ぶ必要があるのは、UTokyo College of Designでは現代社会とその改革について次のように考えているからです。現代社会は複雑化しており、もはや単一の学術分野・方法論・価値観だけで社会課題の解決を図ることは難しくなっています。これからは、多様な学問分野が協働することではじめて社会の実態にアプローチでき、問題解決への道筋が描かれることになります。このIF科目群を通じて、様々な分野の専門家の言語と思考を理解し、多様なバックグラウンドを持つ人々と対話できる人材へ育ってほしいというのが、UTokyo College of Designからの学生の皆さんへのメッセージです。
IF科目群は講義に加えて、インタラクティブな手法を用いて行われ、それぞれの分野で学問が人間社会や自然と地球の奥深さをどう捉えてきたか、技術と社会システムの進化が世界をどう変革してきたか、現代社会が抱える課題を学問的にどう捉えうるのかなど、社会デザインを考え始めるきっかけとなる「問い」が投げ掛けられることになります。その「問い」の渦の中で、教員-学生間、学生同士の対話により、自らが想い描く社会デザインの主体的探究を始めてほしいと考えています。
IFや2年次以降に学ぶInterdisciplinary Perspectives(IP)は、各学問分野の専門家たちが見ている世界を俯瞰的視座に立って描き、学生たちの知的好奇心を刺激して学びの起点を作ることに主眼を置いています。そこでは従来型の大学教育のように、各学問分野を網羅的・体系的に教えることは企図していません。学生たちは、これらを通して興味を持った学問分野や具体的トピックについて、場合によって UTokyo College of Designの外側にあるリソースをも活かして、自ら学びを深めていきます。(そのような学習リソースは、 UTokyo College of Designでも積極的に紹介します。)
IFは、1年次に並行して学ぶ8 Track Design Seriesと両輪を成し、UTokyo College of Designにおけるすべての基礎となります。IFの直接の後継はIPであり、そこではIFでの学びを基盤としながら、社会課題と対峙することをより強く意識した話題を学ぶことによって、各自の世界をさらに広げ、深めていきす。またIFやIPで獲得した知や思考、および8 Track Design Seriesで学んだデザインの基礎は、2年次に始まるプロジェクト型演習、Change Maker Design Projectsを行う際の土台となります。
福留 東土 Hideto Fukudome
IF主査
東京大学大学院
教育学研究科 教授
松尾 宇泰 Takayasu Matsuo
IF副主査
東京大学大学院
情報理工学系研究科 教授
※ 教員の所属・役職は2025年12月26日時点のものです。
※ 各授業の担当教員等に関する情報は確定次第掲載します。
カリキュラムは、学生が幅広い学術的な知識を身につけ、デザインによる創造の幅を広げられるように、様々な形の授業を組み合わせて構成されています。主要な科目群は、 Interdisciplinary Foundations (IF)、 Interdisciplinary Perspectives (IP)、 Change Maker Design Projects、 8 Track Design Series、 Off-campus experiences (internships)、 Viewpoint Series、 Capstone Projects (Group/Solo) などです。
カリキュラムの全体像については、Program ページをご参照ください。