Interdisciplinary Perspectives (IP)
本IP領域では、人文社会系の多様なテーマを通じて思索を深め、文化と社会の力学を理解します。理論と実践、対話と協働を往還しながら多角的視点を培い、抽象的知にとどまらず社会的責任と倫理観に基づく実践力へと昇華させます。とくに日本・アジアの社会と文化への理解を重視します。
人は社会に生き、文化を持つというのは自明のこととされます。
とはいえ、社会とはいったいなんでしょう。文化とはなんでしょう。「文化と社会」を構成する科目群はこの本質的な問いに対して普遍的なひとつの結論を探すのではなく、多様な答えを思索する力を養うことを目的としています。その際、私たちが生きる日々を構成するさまざまな要素に目を配り、ひとつひとつの「当たり前」を再考する姿勢を養います。
これまで、文学、哲学、歴史、人類学、社会学など、人文社会のたくさんの領域で社会と文化の意味が論じられてきました。この領域では今日の人文社会研究に重要なテーマを具体的な事例を通して学び、考えます。関連の文献やその他の資料に触れ、世界各地の思想に触れます。とりわけ日本の文化と社会に関する多面的な知識の獲得を重視します。そうすることで、自らの力で深く考えるための学際的な基礎を築くとともに、それを明確に表現し、他者と対話する能力を養います。そして、対話を通してさらに深めた思考を実践にうつす方法を仲間とともに議論することで、社会変革への意識も涵養します。
ここにある科目群は当然ながら世界の社会と文化を包括するものではありません。むしろほんの一部のことにすぎません。これらの授業で学んだことを基盤に、この世界にあるたくさんの社会と文化をめぐる考えに自ら触れ、理解し、知見を深めていくことが求められます。
矢口 祐人 Yujin Yaguchi
IP領域主査(Culture & Society)
東京大学グローバル教育センター長
東京大学大学院総合文化研究科 教授
矢口 祐人 Yujin Yaguchi
東京大学グローバル教育センター長
東京大学大学院総合文化研究科 教授
福留 東土
東京大学大学院教育学研究科 教授
藤田 結子
東京大学大学院情報学環・学際情報学府 准教授
久野 愛
東京大学大学院情報学環・学際情報学府 准教授
Trent Palmerst Brown
東京大学東京カレッジ 教授
※ 教員の所属・役職は2025年12月26日時点のものです。
※ 各授業の担当教員等に関する情報は確定次第掲載します。
カリキュラムは、学生が幅広い学術的な知識を身につけ、デザインによる創造の幅を広げられるように、様々な形の授業を組み合わせて構成されています。主要な科目群は、 Interdisciplinary Foundations (IF)、 Interdisciplinary Perspectives (IP)、 Change Maker Design Projects、 8 Track Design Series、 Off-campus experiences (internships)、 Viewpoint Series、 Capstone Projects (Group/Solo) などです。
カリキュラムの全体像については、Program ページをご参照ください。