Interdisciplinary Perspectives (IP)
本IP領域では、次世代社会のデザインに資する先端科学技術、とりわけ急速に進化するAIを中心に、理学・工学・情報学の広範な知を俯瞰的に学びます。基礎から応用まで理解を深めつつ、科学技術の本質・課題・限界を批判的に捉え、高い視座から考察する力を養います。
科学技術は、18世紀の産業革命から常に社会を大きく変革し続けてきました。実際、19世紀における各種工学の拡がりや科学理論の進展、20世紀における計算機やインターネットの発明、そして21世紀におけるAIの爆発など、長く人類史に刻まれるであろう大きな変化が我々の社会をどう変えたかは、我々みな近代史で学び知るところです。科学技術はいまでも停滞するどころか加速度的に進化しており、我々を急激に、思いもよらぬ未来へと連れてゆこうとしています。そこで必要になるのはやはり、UTokyo College of Designが求める「デザイン」の考え方でしょう。
このIP領域「テクノロジーフロンティアとAI」には、そんな現代科学技術の中で、未来を透かし見るヒントとなる話題を集めます。情報系科学技術には計算機やインターネット、データ科学やAIといった話題が、工学系科学技術にはエネルギー技術からバイオ、ロボティクスや宇宙開発まで、次世代を変えると期待される工学的技術の話題が用意される予定です。科学技術を主軸に社会デザインを考えようとする方、あるいは他に軸足を持ちつつ科学技術も味方に付けようとする方は、このIP領域でぜひ自分の将来を賭けるに値する話題を探してみてください。またこの領域には、特定の技術に関する講義ではなく、科学技術に関する視野を広げ、発想を転換するきっかけとなる講義も用意する予定です。科学技術とそれによる未来を考える一助としていただきたいと考えています。
松尾 宇泰 Takayasu Matsuo
IP領域主査(Technology Frontiers & AI)
東京大学大学院情報理工学系研究科 教授
松尾 宇泰 Takayasu Matsuo
東京大学大学院情報理工学系研究科 教授
松尾 豊
東京大学大学院工学系研究科 教授
矢谷 浩司
東京大学大学院工学系研究科 准教授
大内 隆成
東京大学生産技術研究所 講師
池内 与志穂
東京大学生産技術研究所 教授
中島 研吾
東京大学情報基盤センター 教授
※ 教員の所属・役職は2025年12月26日時点のものです。
※ 各授業の担当教員等に関する情報は確定次第掲載します。
カリキュラムは、学生が幅広い学術的な知識を身につけ、デザインによる創造の幅を広げられるように、様々な形の授業を組み合わせて構成されています。主要な科目群は、 Interdisciplinary Foundations (IF)、 Interdisciplinary Perspectives (IP)、 Change Maker Design Projects、 8 Track Design Series、 Off-campus experiences (internships)、 Viewpoint Series、 Capstone Projects (Group/Solo) などです。
カリキュラムの全体像については、Program ページをご参照ください。