Interdisciplinary Perspectives (IP)

UTokyo College of DesignのInterdisciplinary Perspectives(IP)は、Interdisciplinary Foundations(IF)で現代学問分野の全体像を理解した学生たちが、次に具体的かつ多様な学術の視点に触れる場です。約100の授業科目が用意され、学生はその中から自分が想い描く社会デザインの基軸となるトピックを選び、試行錯誤しながら自らの学びを深めていきます。この過程で学生独自の世界観の構築を促すのが UTokyo College of Designにおける教育の大きな特徴のひとつです。科目群は、5つの領域「Environment & Sustainability」「Technology Frontiers & AI」「Governance & Markets」「Healthcare & Well-being」「Culture & Society」に分かれています。これらはそれぞれ、 UTokyo College of Designが、次世代社会デザインのためにどのような視座が必要と考えるか、を表しています。各領域・視座については、以下で個別に詳しく述べます。5領域には相互に重なり・関係があり、科目群はその中で密接に絡み合っています。 UTokyo College of Designでは、その繋がりの一部を示唆しつつも、Change Maker Design Projectsなどの演習体験を通じて学生自らが新しい連関を見出し、それにより世界観を創り出す教育を行います。

Five Domains

Environment & Sustainability

本IP領域では、深刻化する環境問題や貧困などサステイナビリティ課題の構造と本質を捉え、既存の技術・政策の到達点と限界を踏まえ残された課題を見極め、解決策を探究します。観測・データ科学、工学、生態学、法・経済・政治学、行動科学を統合し、学際的視点で持続可能な未来の実現をめざします。

Technology Frontiers & AI

本IP領域では、次世代社会のデザインに資する先端科学技術、とりわけ急速に進化するAIを中心に、理学・工学・情報学の広範な知を俯瞰的に学びます。基礎から応用まで理解を深めつつ、科学技術の本質・課題・限界を批判的に捉え、高い視座から考察する力を養います。

Governance & Markets

本IP領域では、限られた資源の中で誰もが自由意志で最良の人生を選べる社会をどうデザインするかを考究します。市場の自律性を尊重しつつ、効率的で公正な取引を支えるルール形成としてのガバナンスを理解し、経済学・法学・政治学・国際関係の視点から制度の役割・課題・相互作用を学びます。

Healthcare & Well-being

本IP領域では、複雑化・国際化する健康課題に対し、生命科学・医学・公衆衛生を基盤に、行動科学・社会学・都市デザイン等の多様な分野の知を統合して探究します。細胞や身体などのミクロから医療システム・社会・都市のマクロまで、科学的理解と実践を往還し、健康で持続可能な社会の創出をめざします。

Culture & Society

本IP領域では、人文社会系の多様なテーマを通じて思索を深め、文化と社会の力学を理解します。理論と実践、対話と協働を往還しながら多角的視点を培い、抽象的知にとどまらず社会的責任と倫理観に基づく実践力へと昇華させます。とくに日本・アジアの社会と文化への理解を重視します。

カリキュラムは、学生が幅広い学術的な知識を身につけ、デザインによる創造の幅を広げられるように、様々な形の授業を組み合わせて構成されています。主要な科目群は、 Interdisciplinary Foundations (IF)Interdisciplinary Perspectives (IP)Change Maker Design Projects8 Track Design Series、 Off-campus experiences (internships)、 Viewpoint Series、 Capstone Projects (Group/Solo) などです。

カリキュラムの全体像については、Program ページをご参照ください。